見返り不美人図

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さてこの女性の後ろ姿をみて、どうだろう?

この前姿が美人か否か。自分の中で予想を固めた上でこの記事を読んで欲しい。

 

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見返り美人図をご存知だろうか?

江戸時代初期に”浮世絵の祖”として名高い菱川師宣が遺した作品である。当時の女性が見返る姿の美しさを表現している。

 

ここで平成の街を歩く僕らも改めて”見返り”について考えてみよう。

僕はここに価値観の逆転を見る。

イマドキの女性はスカートや肩出しなど、街に露出が溢れている。

…平成に生まれてよかった。

ハイヒールやストッキングは非常にいい仕事をしており、街に美脚を量産している。

…平成に生まれてよかった。

そう、僕は街で8割がたの女性の後ろ姿に興奮し、生唾を飲ませて頂く。

 

しかし後姿の期待値が上がり過ぎてしまった。裏を返すと、後姿で上げたハードルを前姿で超えることが難しくなった。

街ゆく女性を見て「この人超綺麗っぽい!」

そう思って前姿を見ると、上げたハードルを下からくぐり抜けてみせる女性もいたりする。

 

 

(もちろんあまりに無礼な文章であることは承知している。)

  

つまり江戸時代”振り返り”は賞賛されたが、平成においては”振り返り”は必ずしも賞賛できないのかもしれない。

 

なにも批判がしたいのではない。批判する資格もない。

僕はそんな平成の街を歩くのがむしろ好きだと言いたい。街ゆく女性の後ろ姿で、頭の悪い僕は毎度期待してしまう。

「この人超綺麗っぽい!」

前面が本当に美人だったら素直に幸せ。

前面が不美人でも実は楽しい。

「また後姿で、浅はかにも期待してしまった…」

そんな自分の愚かさが楽しい。記事を読まれている方も男性なら、そんな愚かさのカケラはないだろうか?

 

 

この度、そんな街を歩く時のドキドキを追体験できる写真集”見返り不美人図”を作成した。渋谷、新宿を歩く素人の女性たちに声をかけ写真を撮らせて頂き、右ページに後姿、めくると左ページに前姿を配置した写真集である。家に届くのが今から楽しみだ。知人には見せたい!

 

 

さて冒頭の問いに戻ろう。あの女性、美人か?否か?答えは

 

 

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僕。

 

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僕。

 

P.S. この写真集は街ゆく女性の快いご協力、そして何より撮影・交渉・メイクにおいて友人の力添えなしには作れなかった。本当に感謝しています。