0.3msの光景

何回目のデートで夜を共にすべきか? 

正しく歳を重ねた男性であれば一度はぶつかる壁だろう。相手の思想や経験値、自分との関係性や履歴など、多変数の方程式の解は無数。ケースバイケースだ。

幸か不幸か、僕はこのような壁にぶつかった事はないが、その存在ばかりは世から伝え訊いていた。そしてその壁の壊し方を見出したので、僭越ながらここにしたためる。世界からそんな壁がなくなることを願うばかりだ。

上記の複雑な方程式を正面から解くのは困難。ならばデート初日で夜を共にする。これが唯一解となるよう式を操作すればよい。

 

用意するものはウェストがゆるめのスウェットだけ、これをデート初日に履いていく。そしてやるべき事も簡単。デート中、スウェットのゴムに手をかけて、高速でちんちんを出し、隠す。これを繰り返す。

当然、公衆の面前であるし、彼女の気分を害すのもNG。周囲にも彼女にもバレないほどに高速にする必要がある。0.3ミリ秒ほどが理想的だ。

 

例えば、こんなカンジ↓

自分「ごめん、待った?」
彼女「今きたとこ」
自分「よかった。あれ、髪切った?(ちんちんを出す、隠す)」
彼女「切ったよ、でも1ヶ月前くらい」
自分「あー、じゃあ先週あった時は…」
彼女「もう切ってたね」
自分「(頭を掻く)なるほどねー、、(ちんちんを出す、隠す)。とりあえず、行こっか。腹減ってる?」

こんな感じでいけば。自然とデートの初日の夜にヤる事となる。

なんにせよ高速でちんちんを出し、隠すのだ。

 

 

 

 


サブリミナル効果

 

 

 

 

f:id:capsule4201:20170627200759g:plain


ー1957年9月、ニュージャージー州フォトーリーのとある映画館で「ピクニック」という作品が上映されていた。喜ばしい事にこの上映時間中のポップコーンの売上は通常の57%増を記録した。

映画館がその収益の大部分をポップコーンの売上に依存しているというのは有名な話だ。当然、映画館の支配人はこの報せを聴いてにやけた。

そして報せを聴いてほくそ笑んだ男がもう1人、ジェームズ・ヴィカリ。ただ彼は映画館の経営者でなければ、ポップコーンの売り子でもなかった。しかし彼が笑うのは当然だった。彼こそ観客達にポップコーンを買うようにメッセージを出した張本人なのだから。

不思議な事に観客達はヴィカリはおろかメッセージの存在すらつゆとも知らないと答えた。しかし彼らは上映中に「Eat Popcorn」という文字列をしっかりと"見て"いたのだ。ただし5分に1回0.3msだけ…。

0.3msほどの短い光刺激は視覚野にのぼっても、認知にはのぼらない。映画館での実験によりヴィカリはその情報が心理的な作用を持ちうる事を示したのだった。

 

…だからちんちんを0.3ms見せるのだ。
先ほどまで首を傾げていた貴方も、今やその首を縦に振らざる負えない。認知にはのぼらない我々のちんちんは、しかし彼女の欲望にはきっと働きかける。

こうしてデート初夜、あなたはベッドの上でほくそ笑むジェームズ・ヴィカリとなるのだ。

 

Peace.


P.S. ヴィカリの実験はガセて説もあります